WindowsとLinuxでqmakeの変数値を変える

Qtでプログラムを書く場合,qmakeに渡す (プロジェクト名).pro ファイルを作成する.
qmakeの書き方については他のブログを参照すれば良いが,
あまりまとまった記事がなかったので,プラットフォーム,ビルド環境の違いに応じて変数を切り替える方法のメモ.
どういう時に使うかというと,Qtでビルドするプロジェクトに他の外部ライブラリをリンクさせたい時や,他のヘッダファイルをインクルードしたい時.
インクルードの例だと,例えばBoostをQtと一緒に使うのが挙げられる.
その場合,Linuxだと
INCLUDEPATH += -I/usr/local/include
のようにインストール先を指定するし,
Windowsだと
INCLUDEPATH += -Ic:¥boost_1_55_0¥
のように指定する.
64bitの時と32bitの時ではリンクするライブラリを変えないといけないし,releaseとdebugでも異なるライブラリをリンクしたい.
それを可能にする .pro ファイルの書き方は…?
と思って調べてみたらあった.
そしてこんな質問も:qmake: List of special platform variables
メモ程度に書いておくと,
win32{…}, win64{…}, linux{…} といったもので囲むと,それぞれのプラットフォーム用の, debug{…},release{…}で囲むと,ビルドしたいものに応じた変数を定義できる.
例えば,windowsの64bit版,リリースモードでのINCLUDEPATHを宣言したいときは

win64{
    release{
        INCLUDEPATH += なんちゃら
    }
}

と書けば良い.ちなみに,これは

win64:release:INCLUDEPATH += なんちゃら

でも良いらしい.

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